知らないことは、まだまだたくさんある
「地に足をつけて、ちゃんとしなさい」
そんな言葉を昔から言われてきた気がする。
昔は「ちゃんとしてるよ!」なんて思っていたけれど、
年齢を重ねるほど、自分はまだまだ知らないことだらけだと実感する。
知らない土地。知らない歴史。知らない料理。
そして、まだ出会ったことのない人たち。
そう考えると、長野県だけでも未知は山ほどある。
というわけで今回訪れたのが、東御市にあるCafé 児玉家住宅カフェ Kodama Heritage House 様。
国の登録有形文化財に指定されている、120年以上前の歴史ある住宅を活用した古民家カフェです。

国の登録有形文化財で楽しむ、特別なカフェ時間
この日は、よく晴れた日曜日。
こちらのお店は日曜・月曜限定営業。
オープン20分前に到着し、先に建物を見学していたところ――
自家栽培野菜の収穫を終えたドイツ出身の奥様から「カフェノリヨウデスカ?」
と声をかけていただきました。
この日は少し遅れての営業だったようで、Instagramで告知されていたとのこと。
臨時休業や営業時間変更もあるそうなので、訪問前はInstagramチェック推奨です。
せっかくなので、まずはゆっくり住宅見学。瓦屋根、味噌蔵、立派な庭園。
当時の当主が“やり手の実業家”だったことが伝わってくる造りです。


しかも驚いたのが、この建物が“本家”ではなく分家用に建てられたということ。
規模感がすごい。お願いすれば、見学ポイントをまとめた地図も見せていただけます。

レコードが流れる静かなカフェ空間
そして見学中、どこからか聞こえてくるギターの音。
娘さんが練習している音だそうで、「ここで本当に生活されているんだな」と感じられる瞬間でした。
これがまた、とても良いBGM。
歴史ある建物なのに、どこか今も息づいている感覚があります。
見学を終える頃、「お待たせしましたー」
と案内され、いよいよカフェへ。カフェスペースはテーブル席が2卓のみ。

流れている音楽は、なんとレコード。しかも、たくさんある中から自分で選ばせてもらえます。
せっかくなので私はサイモン&ガーファンクルを選択。
この空間に妙にしっくりきます。

自家栽培野菜たっぷりのランチプレート
今回注文したのはこちら。
- ランチプレート
- グルーワイン
- ぶどうジュース
- 本日のケーキ(レモンケーキ)
まず驚いたのが、グルーワイン。


シナモンを中心に様々なスパイスが効いた、ドイツでは定番のホットドリンクだそうです。
ホットワインのような雰囲気ですが、こちらはノンアルコール。
サングリアのような飲みやすさもあり、かなり好みでした。
ぶどうジュースも自然な甘みで美味しく、瓶販売もされているそうです。
そしてランチプレート。

これが本当に楽しい。
自家栽培野菜をふんだんに使った、野菜中心のプレートです。
- ウドとミョウガの和え物
- ビーツのサラダ
- 菜の花
- セリ
- 玄米ご飯
- キッシュ
- ひよこ豆料理
- 味噌かき揚げ
- 酒粕入り味噌汁
など、とにかく種類豊富。一つひとつ丁寧に作られていることが伝わってきます。
派手さではなく、“やさしさ”で満たされる料理。
自然派の食事が好きな方には、かなり刺さると思います。
個人的には、味噌を使ったかき揚げが印象的でした。珍しさもあり、存在感があります。
スパイス香るグルーワインと自然派スイーツ
デザートの草もちも、よもぎの香りがしっかり。

“自然の味を大切にしている”というお店の軸が、最後までぶれません。
そして最後にいただいたレモンケーキ。
スパイスはしっかり効いているのに角が立たず、胡桃の香ばしさがふわっと顔を出す。
そこへ、砂糖不使用のりんごソース。
甘さに頼りすぎない自然な酸味が全体を綺麗にまとめていて、
最後まで重たくならない絶妙なバランスでした。

“食べる”だけじゃない。暮らしに触れる体験
長い年月に磨かれた建物の空気。そこに積み重なった暮らしの気配。
料理、人、音楽、景色。その全部が自然に馴染み合っていて、
ただランチを食べるだけではない“体験”として心に残ります。
海外旅行もいい。知らない県へ行くのもいい。
でも、信州をもっと深掘りしたい。そう思わせてくれる場所でした。
ごちそうさまでした。
こんな方におすすめ
・東御市で古民家カフェを探している方
・自然派ランチや発酵料理が好きな方
・歴史ある建物や文化財に興味がある方
・静かな空間でゆっくり過ごしたい方
・観光だけでなく“暮らしの空気感”を味わいたい方
東御市のおすすめカフェ記事はこちら
【店舗情報】
住所:東御市和7785
営業時間:11:00〜17:00
営業日:日曜・月曜のみ
価格帯:¥1,000〜¥2,000
駐車場は店の前にありますが、わかりにくいので注意が必要です









コメント