上田市「うな藤」様

「変わらないもの」がある。

「変えてはいけないもの」がある。

上田市には、そんな“本物”を守り続けるお店があります。

今回訪れたのは、江戸時代・天保の頃から続く老舗割烹 「うな藤」 さん。

現在は7代目のご主人がその味を受け継ぎ、地元の方々に長く愛され続けています。

女将さんによると、はっきりした創業年は不明ながら、江戸時代創業というから驚きです。

建物はできる限り当時のままを残し、周囲が近代化する中でも変わらぬ空気感を保っています。

店内は全てが離れの個室で構成されており、どの部屋からもお庭を眺められる贅沢な造り。

特別な日やお祝い事で利用されることも多いのも納得です。

うな藤さんは 完全予約制。

予約時に「並」「上」「特上」のいずれかを決めておくと、当日スムーズに提供していただけます。

今回は一匹半の鰻を使用した「上」を注文。歴史ある離れで鰻重をいただけるなんて、まさに至福のひとときです。

昔は芸妓さんを呼んで宴が開かれていたこともあり、お酒のメニューがとても豊富。

昼間の訪問で車でしたので、今回は断念しましたが、夜に訪れたらぜひ味わってみたいところです。

最初に提供されるお茶と漬物で気持ちを整え、待つことしばし。

いよいよ登場した鰻重は、見た目からして美しい仕上がり。肝吸いも付いています。

こちらの鰻は、関東風の 「焼く→蒸す→焼く」 という伝統的な調理法。

江戸時代から受け継がれてきた秘伝のタレで仕上げられており、ふわっと柔らかな身と香ばしい香りが絶妙です。

タレはさっぱりめで、最後まで箸が止まりません。

食べ終える頃に女将さんが運んでくださったのは、デザートの 杏仁豆腐・レモンソースがけ。

上品な甘さで、口の中を爽やかに締めくくってくれました。

食後は女将さんのご厚意で、他のお部屋も拝見させていただきました。

映画のワンシーンに出てきそうな趣ある部屋ばかりで、ノスタルジックな気分に浸れます。

さらに敷地内には稲荷神社も。

「嫉妬心の強い神様なので、家の者は他の稲荷神社の敷居はまたがないんですよ」と、

女将さんが教えてくださいました。

こうした話からも、このお店が長きにわたり地域と共に歩んできたことが伝わります。

【店舗情報】

  • 住所:長野県上田市中央2丁目7-10
  • 営業時間:昼 11:30〜14:00 夜 17:30〜21:30
  • 定休日:不定休
  • 駐車場:3台(近隣の海野町パーキング利用可・チケットあり)
  • 価格帯:¥3,500〜
  • 上田市で老舗の鰻を味わいたい方
  • 記念日やお祝い事で特別な食事をしたい方
  • 伝統的な和の空間でゆっくり過ごしたい方
  • 歴史ある割烹文化に触れたい方

今回訪れた上田市の 「うな藤」 さん。

江戸時代から続く伝統の味と、女将さんの温かなもてなし、そして歴史を感じさせる建物。

どれをとっても特別な時間を過ごせる老舗でした。次回はぜひ「寒の鰻」をいただきに再訪したいと思います。

上田市で鰻を食べるなら、ぜひ一度足を運んでみてください。

ごちそうさまでした!

カーヴァ

とにかく美味しいものを求めて、県内どこまでも! 太らない程度に外食しています。 諸事情で南信記事が少なめになりますが頑張ります! 記事の都合上、お店の情報が異なる場合がありますので、気付いた方はコメント頂けると助かります!

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