上田市 中華そば 三昧軒 様
昭和24年7月。私は産声をあげた。この世に生を受けた瞬間は、沈黙していたらしい。
慌てた助産師は私を持ちあげ、バシバシと叩きそうしてようやく泣き出した。
10歳になる頃、当時の大衆食堂の中華そばは一杯十圓だった。
美味そうにラーメンを啜っている大人たちが本当に羨ましかった。私の家は御多分に洩れず、極貧だった。
当然外食など考えられず、家での食事も粗末なものばかり。学校の給食は脱脂粉乳に鯨の竜田揚げ。
給食の時間が地獄だった。
そんな私が初めて中華そばを食べたのが昭和40年、高校生になった頃だった。
この世にこんな旨いものがあるのかと、驚愕した。
とう言う思い出がある方も、平成生まれのそんな思い出が全くない方も楽しめるであろうお店が
今回訪問させていただいたこちらのお店。

店構えが昭和の雰囲気あってわくわくします。
平日の11:30に行ったのですが、すでに10名以上の行列となっておりました。
諦めようか迷いましたが、せっかく来たのだからと行列に並ぶ。30分ほどで入店できました。
12:30くらいには行列はゼロで、すぐ入店できる状態でした。
お昼に行かれる際は少し時間をずらすのもありかと思います。
店内は厨房を取り囲むように、カウンター席が14、5席ほど。まずは食券を購入します。

ごはん無料の大きな文字が目に飛び込んできます。
このくらいメニューが限られているのは、優柔不断の私にとって非常に助かります。
今回は中華そばにします。ごはん無料が激推しに感じたのでついでにご飯も。
下の方にボタンがありますので、忘れずに。
(ちなみにやっぱり食べたいと思って食券を渡す時にお願いしてもギリ間に合います)
ちょっとだけ食べたい方は、ごはん少なめも可能のようです。
職人さん達が手際よく調理される姿が見れるのは楽しいし、安心信用できます。
待ち時間も気になりません。10分ほどで着丼です。

え? これはチャーシューメンじゃないの? と疑ってしまいました。
このチャーシューの量がデフォルトだそうです。すごい量! ありがとうございます!
これで¥750で良いのでしょうか。ごはんも無料だし。
まずはスープです。表面の脂が多いようですが、これが意外とあっさりです!
鰹が香り、醤油のキレがありとても美味しいスープです。そして懐かしさを感じます。
鶏ガラでしょうか、旨みの奥行きもあります。
モチつる食感の中太麺と絡んで、どんどん進む。喉越しも良い!
そしてなんと言ってもチャーシューです。とろとろのチャーシューもいいんですけど、
こう言う肉感がしっかりあるチャーシューってうまいです。好きです。
ご飯とも良く合います。素晴らしい。
スープが美味く、完飲しそうでしたが塩分強めなのでグッと堪えました笑
お店のコンセプト通り、「昭和生まれは懐かしい…それ以降には新しい!」まさにそんな中華そばです。
美味しかったです! ご馳走様でした!
【上田市 中華そば 三昧軒】さま
上田市大手1丁目10−5(市役所隣、上田高等学校前)
営業時間 10:00〜20:00
年中無休
駐車場はお店周りに10台分あります(内軽自動車用4台)