話したくない夜がある。
気温は少しだけ下がった。それでも生あたたかい風が頬へ貼りつく。
首元には汗。空気は重い。
考えないようにしていたが、つい昼間の出来事を思い出す。
口数が少ない私のはずなのに、今日は多弁でミスった。
この不快感を拭い去る酒が欲しい。
話さずに、飲みたい。
長野駅東口、一人で浸れる居酒屋「一言亭」
というわけで今回訪問したのが、一言亭様。
長野駅東口から歩いてすぐ。地元に愛される、映画やドラマに出てきそうな居酒屋です。

なんとなくフラッと立ち寄る。それが似合う店。
店内はテーブル席、お座敷、カウンター。一人でも安心です。
個人的には、一人で飲むための店だと感じました。

注文は紙に書く。返事は「一言」
店主様はワンオペ。注文は紙とペンで書いて渡します。

これがまた、ドラマっぽくて良い。
「お願いします」と紙を渡す。
「はいよ」ぶっきらぼうとも取れる返事。提供もほぼ無言でどこか表情がかたい。
店名の通り、やりとりは「一言」で完結します。
これが良いじゃないですか。
なんとなくGoogleレビューを見たところ、このことに触れている方がたくさんいましたが、
店の雰囲気や今日の気分にピッタリ。何より映画や小説の世界に浸れる。
店名が全てを物語っています。素晴らしい。
メニューは壁とノートに。迷う楽しさ
メニューはこちら。


焼き鳥、揚げ物、ご飯もの。
なんでもある感じがたまりません。壁にもずらりとメニューが並びます。
迷う楽しさが居酒屋の醍醐味。

お通しで気持ちが落ち着く
お通しはマグロの山掛け。
ビールとともに流し込む。
どんどん私の中に、冒頭のような主人公が舞い降りてきます。

ラム肉と納豆。クセ強コンビが良い
続いて注文したのが、ラムの鉄板焼きと栃尾揚げのなっとうはさみ焼き。
ラム肉好きならたまらない、甘辛だれのジンギスカン風。
しっかりとした食感。クセのあるラムの香り。
ハイボールが進みます。

なっとうはさみ焼きは、分厚い栃尾揚げに納豆がびっしり。
大豆に大豆。合わないわけがありません。


ラム肉、納豆とクセ強なお食事。
食事中は話しかけられることもなく、集中できる。
これでもかと一人を楽しませてくれる店です。
寡黙な店主が作り出す、映画のような時間
紙を渡す。
「はいよ」
料理が出る。
無言で受け取る。
それだけのやりとり。
でも、その「はいよ」には不思議と温度がある。
押し付けがましくない優しさというか、わかってくれている感じというか。
何も言わずとも通じ合う。そんな空気が心地良い。
店主様がカウンターの向こうで黙々と調理する姿を眺めながら、静かにグラスを傾ける。
映画のワンシーンのような時間が、ゆっくりと流れていきます。
一人で飲みたい夜、浸りたい夜に
一人で飲みたい夜。
小説の主人公になりたい夜。
浸りたい夜。
そんな夜にぴったりのお店だと思います。
紙とペン、あとは「一言」あればいい。
「お願いします」
また紙とペンを握りに、訪れたい。
地酒も豊富でしたので、日本酒好きもぜひ。


ごちそうさまでした。
こんな方におすすめ
- 長野市で一人飲みできる居酒屋を探している方
- 静かに飲みたい方
- 映画や小説の世界観が好きな方
- 話さず、ただ浸りたい夜を過ごしたい方
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【店舗情報】
- 住所:長野市栗田1015−1 セトル東口ビル
- 営業時間:17:00~23:00 / 日曜のみ20:00まで
- 定休日:なし
- 喫煙可
- 価格帯:¥3,000〜¥4,000


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